Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lisez ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) de 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 617 caractères · 250 écrans

Aozora Bunko

千三はいくどもいくども滑ったので身体はどろだらけになった、その他の人々も同様であった。

やがて審判者がおごそかに宣告した。

「プレーボール!」

浦中は先攻である。黙々の投手五大洲ははじめてまん中にたった、かれは十六歳ではあるが身長五尺二寸、投手としてはもうしぶんなき体格である、かれは手製のシャツを着ていた、それは白木綿で母が縫うてくれたのだが、かれはその胸のところに墨黒々と片仮名で「モクモク」と右から左に書いた。かれがこれを着たとき、すずめがそれだけはよしてくれといった、かれは頑としてきかない。

「おれは日本人だから日本の文字のしるしを書くんだ、毛唐のまねなんか死んでもしやしないよ」

これをきいて黙々先生は感歎した。

「松下! おまえはいまにえらいものになるよ」

見物人はいまかれの胸の片仮名を見て一度にどっとわらった。

「やあい、モクモク」

「モクネンジンやあい」

「モク兵衛やあい」

だがかれは少しもひるまなかった、かれの鉄砲のごとき速球はまたたく間にふたりを三振せしめた、つぎは柳光一である。光一はボックスに立ってきっと投手を見やった、かれは速球に対して確信がある。