Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lisez ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) de 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 617 caractères · 250 écrans

Aozora Bunko

チビ公の声は涙にふるえていた。

「なにをぬかすかばか」と伯父さんがどなった。

「商売ができなかったらやめてしまえ、商売をしたからって助役の息子に食われてしまうばかりだ」

伯父さんはのそのそと歩きだした、かれは門の外になくなく立っている妹(チビ公の母)を見やって少し躊躇したが、

「あとはたのむぜ、おれは強盗の親玉を退治たんだから、これから警察へごほうびをもらいにゆくんだ」

母がなにかいおうとしたが伯父はずんずんいってしまった、ひとりの巡査と、ふたりの町の人がつきそうていった。チビ公と母はどこまでもそのあとについた、伯父さんは警察の門をはいるときちらとふたりの方をふり向いた。

「困ったねえ」と母がいった。

「阪井にけがをさしたんでしょうか」

「そうらしいよ、たいしたこともないようだが、それでも相手が助役さんだからね」

「今晩帰ってくるでしょう?」

「さあ」

ふたりは思い思いの憂欝をいだいて家へ帰った、母は戸口に立ちどまって深い溜め息をついた、かの女は伯母のお仙をおそれているのである、伯父は親切だが伯母はなにかにつけて邪慳である、たよるべき親類もない母子は、毎日伯母の顔色をうかがわねばならぬのであった。