Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あすなろう
あすなろう
山本 周五郎
Lisez あすなろう de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 19 925 caractères · 41 écrans
文次は伏せてある小舟の端の、風呂敷包をどけて、そこへ浅く腰を掛けた。
「そいつはがらっといくぜ、あにい」
「ここんとこは大丈夫さ、そっちは脆くなってるがね、おめえも掛けねえか」
「だってあにいは」と云いながら、政は文次の脇へ跼んだ、「いまあにいは、こんなところでぐずぐずしていちゃ危ねえんじゃあねえか」
「気にするな」と文次は云った、「あんな駆けだしの岡っ引に捉まるようなどじじゃあねえや、それとも、おれがここにいちゃあまずいか」
「そんなこたあねえ、まずいなんてこたあねえが」政はちょっと口ごもった、「――じつを云うと、あの岡っ引にだめを押されたんだ」
「あいつが、戻っていったのか」
政は頷いた、「正直に云うが、あにいのことはすっかり聞いた、おっ」と政は片手をあげ、その手先を振りながらいそいで云った、「おりゃあ知らねえ、おれの知ったこっちゃあねえ、おらあただ聞いただけなんだから」
「そう慌てるなよ」と文次が遮った、「それより野郎はどうだめ押しをしたんだ」
「あにいに会うか、いどころがわかったらきっと知らせろ、さもねえときゃあかかりあいにしてひっ括るってよ」