Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あすなろう
あすなろう
山本 周五郎
Lisez あすなろう de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 19 925 caractères · 41 écrans
「そうか」と政は考えてみてから云った、「そいつは気がつかなかった、なるほど、そういうことになるか」
「そりゃあまあいいや」文次は持っている手拭で、うるさそうに蚊を払い、「そいつあいいとして、相談があるんだ」とゆっくり云った、「こりゃあほんの相談なんだが、おめえ聞いてくれるか」
「木更津へいっしょにゆくって話か」
「おれとおめえと、二人でだ」文次はさりげなく立ちあがり、ぶらぶら往ったり来たりしながら続けた、「おれもよごれた人間だが、おめえもずいぶん罪なことをやって来た、女に金を持ち出させ、さんざんなぐさんだうえ売りとばす、おむらという娘も同じように料ってしまえば、また次の娘にかかるだろう、いつまでもそんな罪を重ねていればろくなことはありゃあしねえ、そういう女たちの怨みだけでも、畳の上で死ねやしねえぜ」
「その話はさっきも聞いたよ」と政はむっとした口ぶりで云い返した、「断わっておくがね、あにい、おらあ生れつき強情っぱりで、人の意見なんぞ聞いたこともねえし、意見なんぞされればよけえ強情が張りたくなるんだ、どうかおれのこたあ放っといてくんな」
「――だろうな、だろうと思うよ」