Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

「いき」のこうぞう

「いき」の構造

九鬼 周造

Lisez 「いき」の構造 (「いき」のこうぞう) de 九鬼 周造 (くきしゅうぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 50 258 caractères · 101 écrans

Aozora Bunko

メフィストの言うように「生」に背いた「理論」の色に過ぎないかもしれぬ。しかし具体的な模様においては、灰色は必ず二元性を主張する形状に伴っている。そうしてその場合、多くは形状が「いき」の質料因たる二元的媚態を表わし、灰色が形相因たる理想主義的非現実性を表わしているのである。

第二に、褐色すなわち茶色ほど「いき」として好まれる色はほかにないであろう。「思ひそめ茶の江戸褄に」という言葉にも表われている。また茶色は種々の色調に応じて実に無数の名で呼ばれている。江戸時代に用いられた名称を挙げても、まず色そのものの抽象的性質によって名附けたものには、白茶、御納戸茶、黄柄茶、燻茶、焦茶、媚茶、千歳茶などがあり、色をもつ対象の側から名附けたものには、鶯茶、鶸茶、鳶色、煤竹色、銀煤色、栗色、栗梅、栗皮茶、丁子茶、素海松茶、藍海松茶、かわらけ茶などがあり、また一定の色合を嗜好する俳優の名から来たものには、芝翫茶、璃寛茶、市紅茶、路考茶、梅幸茶などがあった。しからば茶色とはいかなる色であるかというに、赤から橙を経て黄に至る派手やかな色調が、黒味を帯びて飽和の度の減じたものである。