Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lisez いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 63 226 caractères · 128 écrans
何をしている?」
「大丈夫だ。能く寝ている」
と乃公は量見があるから直ぐに又引返した。然うか那物を被っているのか、道理で年の割に頭の毛が濃いと思っていた。
最早目が覚めていやしないかと思って、内々心配して行ったら、校長先生は相変らず白河夜船でいた。乃公が直ぐ足元まで行っても平然として鼾をかいている。仮髪に手をかけても泰然として眠っている。仮髪を取外しても自若として舟を漕いでいる。此の按排では一つ位打擲っても平気の平左衛門だろう。校長の頭顱は丸薬鑵だ。日外従兄が亜弗利加から土産に持って来た鴕鳥の卵に能く似ていた。
乃公は仮髪を被って大威張で教場へ行った。皆は拍手喝采をした。丸で東郷大将が帰って来たような騒ぎだった。
「大変だぞ」
「怒られるぞ」
「退校だぞ」
「酷い事をした」
と皆は更に感嘆して、
「見せろ見せろ、什ものだ」
乃公は仮髪を脱いだ。皆は交代番こに被って嬉しがっている。中には一寸被って、エヘンと咳払をした奴もあった。仮髪が乃公の手に戻ると、皆は乃公を講壇に立たせて、「どうだ、君一つ講義をやれ。校長代理だ」其処で乃公は仮髪を被って、両手を後ろへ出した。