Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いとこどうし
いとこ同志
宮本 百合子
Lisez いとこ同志 (いとこどうし) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 760 caractères · 16 écrans
二年目の終業式がすんだ日、お家に帰ると政子さんは袴をはいたまま、芳子さんのお部屋に来ました。(友子さんは二年丈すると、もう学校は廃めてしまったのです。)
そして芳子さんの前に坐ると、心から、
「芳子さん、どうぞ勘弁して頂戴」と申しました。
学校で戴いた修業証書を見ていた芳子さんは、其の言葉と一緒に顔を上げました。
「真個に――御免なさい、芳子さん、私、今まで沢山貴女にすまない事をしてしまったわね、真個に悪かったと思うの、友子さんが……。」
「よくってよ、よくってよ政子さん、私何とも思やしないわ、只ね、貴女が、私の思っている事さえ知っていて下されば、もうそれだけでいいの」
芳子さんには、これだけ政子さんが思っている事が、すっかり手に取るように分りました。
「私共は矢張り仲よしなのよ政子さん」
二人は知らないうちに、眼一杯に涙をためながら、楽しく仕合せな心に成って微笑み合いました。
まあ、真個にお互によく解り合って、よいところを信じ合った時ほど、人の心が晴々と空のように成ることはありませんでしょう。
政子さんと芳子さんとは、その小さい子供だった時の通りの心持になって遊びました。