Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いとこどうし
いとこ同志
宮本 百合子
Lisez いとこ同志 (いとこどうし) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 760 caractères · 16 écrans
けれども、皆より二つ年が上で、お家が大層なお金持で、いつも俥夫が二人がかりで送り迎えをする友子さんは、級中で、一番着物の好きな人でした。
「うちの父様は、日本で沢山ないほどのお金持なのだから私は大人位お金を使ったって構わないのよ」と云う友子さんは人間の生きている間、お金で買える贅沢をするのが、何よりの楽しみだろうと思っていたのです。それ故、友子さんの考え方から云えば、級中で一等立派な着物を着た者は、心も一等立派なのだと云う事になってしまうのです。友子さんは真個にそう云う尊い立派な心を持っているのでしょうか。
「芳子さんは、それだから私嫌い。貴女にだってきっと親切ではないに定っているわ。心の中では、きっと貴女を見下げて、いらっしゃるのよ、貴女真個に仰云いな、彼の方は、貴女に親切じゃあないでしょう、え、政子さん」
「親切でないって……普通だわ」
「そうかしら、」
友子さんは、長い絽の着物の袂を、紫色の袴の上に揃えながら、疑しそうな顔をしました。
「何か貴女が辛いとお思いになることはなくって? 芳子さんが叱られないのに、貴女だけ叱られるような事はない? 芳子さんは、真個の子だけれども、貴女はそうじゃあないんですもの……私お可哀そうだと思うわ、真個に。