Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うすゆきしょう

うすゆき抄

久生 十蘭

Lisez うすゆき抄 (うすゆきしょう) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 454 caractères · 59 écrans

Aozora Bunko

乱破のうちでも風摩ノ衆はとりわけ義理が固く、受けただけのものは無理をしても返すという風である。仲間の一人が江州、塩津の土着人に打ち殺されたというので、百戸からある村を八方から焼きたて、人も馬も逃さばこそ、一夜のうちに灰にしてしまったことがあった。諏訪、上原の合戦では、糧道の先達に道を教えなかったら、村端へ煙硝を仕掛け、一郡七カ村を跡方もなく噴き飛ばしてしまった。

先達をまごつかせたくらいでそうだから、大将を殺したとなっては、災害のほども思い知られる。道長などは、引裂かれるか、串刺しにされるか、焙られるか、煮られるか、いずれは乱離骨灰、それも道長だけですむことか、おのれ、資子、行子、一門一族、血につながるものは、堺から、山城から、紀州から、一人残らず根こそぎに探しだされ、目もあてられぬ始末になってしまう。円明の占兆にあらわれたのは、つまりはこのことだったのだろう。どんなお先ッ走りの心霊が、こんな細かいところまで見抜いてしまうのか知らないが、非業の死とはよく言いあてたと、いっそ感心するくらいのものだった。

当の道長は落着いたもので、そんなにご心配なさるな、たいしたことはないものです。