Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おれのにょうぼう
おれの女房
山本 周五郎
Lisez おれの女房 (おれのにょうぼう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 296 caractères · 46 écrans
しかし画会はまったく失敗であった。招いた客も評判につられて来た客も、いちように失望と反感を示した。こそこそ耳うちをしたり、皮肉に笑ったり、なかには聞えがしに悪口を云ったりした。
こういう会には、招いた客に、扇面とか短冊などを、席上で描いて配るのが例である。くだらない習慣だと思ったが、又五郎も初めての催しなので、その支度をしていたところ、これはと思う客は誰ひとり寄りつかない。ざっと絵を見ると、そのまま挨拶もせず、逃げるように帰ってゆく者が多かった。
彼をもっともひいきにして呉れる客に、日本橋石町の大きな乾物商で、阿波屋加平というひとがある。まだ狩野にいたじぶんから彼の画風を愛し、久堅町へ家をもってからもよく面倒をみて呉れた。
その画会のときにも、阿波屋が二曲屏風と三幅対を買って呉れ、それでようやく会の費用をまかなうことができたけれど、さもなければ江戸を逃げださなければならなかったかもしれない。この失敗は決定的で、それ以来がらがらと彼は落ちめになった。
――世間はめくらばかりだ、あいつらには本当の絵のよさがわからない。
若い仲間はそう云って肩をあげた。