Classiques japonais avec furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lisez ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 164 113 caractères · 332 écrans
唯揚げるのでなくて切りっこですから見物が押しかけます。糸目から少し下のところへビードロヨマといって金剛砂見たようなものをつけて置きます。其処へ相手の糸を引っ絡めて切り飛ばすんです」
「そんな詰まらないことを見に行くものがあるのかね?」
と団さんが言った。
「あるとも。合戦場へ飲食店が出張して矢っ張りお祭典騒ぎさ。凧その物よりも大勢集まってワイ/\いうところが此処の人の弥次馬根性に投じるんだね。しかし勝負だから真剣になる。切られては買い切られては買い後を引くものと見えて、凧揚げのことをつぶらかしというくらいだ」
「身上を潰すのかい?」
「然うさ。切られた凧は絶対に拾得者のものになる。これは昔からの不文律だと見えて、取る方も取られる方も平気だから面白い。一つ切られると糸共に五円乃至十円飛んで行く勘定になるそうだから、季節中毎日二つも三つも切られて酒を飲んでいれば小さい身上は実際潰れてしまう。すべて勝負ごとは何に限らず悪い惰性を伴って本業を怠らせるから要するに皆つぶらかしに帰着する」
と渡辺さんは修身の先生のようなことを言った。
カルルス温泉に着くと直ぐお湯に入って汗を流した。