Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぐうたらどうちゅうき

ぐうたら道中記

佐々木 邦

Lisez ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 164 113 caractères · 332 écrans

Aozora Bunko

人間の心理は微妙なものですよ」

と小林さんは兎角薩州に反感を持っている。

「三輪君の方じゃ何と言うね」

とお父さんは東京が郷里だから自分では比較が取れない。

「熊本へ帰ると言うよ」

「熊本は分っているが、普通名詞ならさ?」

「国とも言うね。おの字はつけないようだ」

「矢っ張り余り成功していないからでしょうね。此処は必ずお国です。そうしてお国を重じると同程度で他府県人を排斥します。余所ものという一種の軽侮を含んだ言葉が出来ています。田舎は大概然うですが、此処は殊にそれが露骨ですから余り買い被らない方が宜いですよ」

と小林さんが注意して呉れた。

「大いに悪口を言うね。物価でも高いのかい?」

と団さんが笑った。

「否、公平な判定さ。個人としては誠実で申分ありませんが、一般とすると未だ封建思想が抜け切っていませんから、寧ろ憐憫に値しますよ。余所ものは除けものとして土地のもの同志ですと旧藩士が一番威張ります。旧藩士同志ですと昔の禄高か年齢の上のものが威張ります。役所等では同じ旧藩関係なら年上の判任官が年下の高等官を当然呼び捨てにします。長幼の序をナカ/\重視するところです」