Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lisez ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 164 113 caractères · 332 écrans
とお父さんは思い当った。
「否、破れたら破れたでもう宜いよ。時に三輪、君は昨夜の電報は打ったろうね?」
と団さんは調子に乗って益※(二の字点、1-2-22)旦那風を吹かせた。
「電報なんか打ちゃしないよ」
と三輪さんが否定しても駄目だった。女中共は太って恰幅の好い一番年配の団さんを主人と思い、痩せた三輪さんとお父さんをお取り巻きの店員と信じ切っている。その証拠には何等の躊躇もなく先ず団さんからお給仕を始めた。
「昨日の久能山には俺も弱ったよ。何しろ千五十何段という石段だから、脂肪質のものには応えるさ。今日は山登りをすると承知しないぜ」
と団さんは万更冗談でもないようなことを大束に言った。
「時に姐さん、この大東館は本陣かい?」
と三輪さんは一昨日の晩覚えた本陣という言葉を応用した。
「然うでございます。昔は町中にあって、『大万』と申しました。このステンショ近辺は汽車が出来てから開けたので、以前は田圃だったそうでございますからね」
と女中が答えた。
「能く本陣へ泊り合せるね。矢っ張り大名旅行だ。此処は三島館とは段が違うから、大石内蔵助の詫証文があるだろうね?」