Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さかずきのりんね

さかずきの輪廻

小川 未明

Lisez さかずきの輪廻 (さかずきのりんね) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 603 caractères · 21 écrans

Aozora Bunko

このさかずきのことが忘れられた時分、彼は、ある日なにかの書物で、利助という、あまり人に知られなかった陶工の名人が、昔、京都にあったということを読みました。そして、強く胸を突かれました。なぜなら、彼の家に昔からあった、あのさかずきには、たしかに利助という名がはいっていたからです。

「そうだ、あのさかずきには、利助と名がしるしてあった。また、本には、ねずみや、花や、鳥の絵などをよく描いたとあるが、たしかに、あのさかずきの絵はねずみであった。」と、彼は思ったのでした。

彼は、ほんとうに、とりかえしのつかないことをしたと知ったのです。それにつけて、近所の物知りのおじいさんが、そのじつ、なにも知っていないのを、知るもののごとく信じていたのをうらめしく、愚かしく思いました。

「なぜ、村の人たちは、あのおじいさんのいったことを信じたろう。そうでなかったら、自分も信ずるのでなかったのだ。」と、後悔をしました。

また、「なぜ、自分は、さかずきを、あんなもののよくわからない、古道具屋などに見せたろう? もっといい骨董屋にいって見せたら、あるいは、利助という名工を知っていたかもしれない。