Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さかだちこぞうさん
さか立ち小僧さん
小川 未明
Lisez さか立ち小僧さん (さかだちこぞうさん) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 958 caractères · 14 écrans
「このごろ、小僧さんは、病気でないのかな。」
「どうして?」
「歌もうたわないし、遊んでいるときも、だまって、さか立ちもしないだろう。」
学校へのとちゅう、健ちゃんと、武ちゃんは話しました。
「そういえば、元気がないね。いつもほがらかなんだがな。遠くからきているので、かわいそうだね。」と、武ちゃんが、いうと、
「帰ったら、どうしたんだか、きいてみようか。」と、健ちゃんが答えました。こうして、二人は秀吉の身の上に同情したのでした。
あちらの庭に咲いた、さるすべりの花も、一時は、紅くきれいだったが、その盛りをすぎてしまいました。夕日が、西空にしずむと、北風の冷たさを感じるようになりました。
秀吉は、両手を頭の上で組んで、ぼんやりと、遠方をながめながら、物思いにしずんでいました。
この姿を見た子どもたちは、
「きっと、自分の家を思い出したのだろう。」と、そばへいって声をかけるのをひかえたけれど、なにか知らず、胸を細い針でさされたように、悲しみを感じたのでした。
その日は、日曜で、しかも空はよく晴れていました。もう太陽の光が、慕わしくなる季節だったので、赤とんぼが、羽をかがやかして飛びかうばかりでなしに、子どもたちが、空き地へきて、うれしそうに、遊んでいました。