Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しじみがし

しじみ河岸

山本 周五郎

Lisez しじみ河岸 (しじみがし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 25 438 caractères · 51 écrans

Aozora Bunko

「こうなんだ」と律之助がいった、「――父が死ぬときに、遺言のようなことをいった、父の誤審がもとで、無実な者を死罪にしたことがある、誤審ということがわかったのは、三年もあとのことだったそうだ、父はそれ以来、良心に責められて、一日も心のやすまるときがなかった、もともと、人間が人間を裁くということが間違いだ、しかし世間があり秩序を保ってゆくためには、どうしたって検察制度はなければならないし、人間が裁く以上、絶対に誤審をなくすこともできないだろう、――父はそういった、自分の誤審は殆んど不可抗力なものだった、それは同僚も上司も認めてくれたが、それでも良心はやすまらなかった、無実の罪で死んだ者のために、いつも冥福を祈りながら、とりかえしのつかない自分の罪に、夜も昼も苦しんだ、父はそういった、――だから、おまえだけはこの勤めをさせたくないって」

「しかもすすんで勤めに出た」

「すすんでね」と律之助は窓の外を見た、「もしできるなら、父の償いがしたい、一つでも償いをして、死んだ父にやすらかに眠ってもらいたい、そう思ったのでね」

「それは、知らなかった」と高木はいった、「そういうことなら、今日の酒は、二重の祝杯ということになるじゃないか」