Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あわもりものがたり

『たぬき汁』以後

佐藤 垢石

Lisez 『たぬき汁』以後 (あわもりものがたり) de 佐藤 垢石 (さとうこうせき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 118 470 caractères · 244 écrans

Aozora Bunko

奇っ怪なり変化。

雀右衛門はこわごわ、白州へ下りてきて、古狸を蹴ってみたが、やはり狸である。藷俵ほどもある大睾丸が、股の間からだらりと伸びたれていた。

人間が、狸を情人に持つとは、昔からきいた例しがない。ことによると、あの小みどりは雌狸かも知れないぞ。逃がすな、それっ!

吉野の下知に、武士共は離れ座敷へ駆けつけて、泣き叫ぶ小みどりを、厳しく括り上げたのである。

妖怪変化は、そのまま葬っては、幽冥界から再び帰ってくる虞れがある。まず皮を剥いで取って置き、骸は油をかけて焼いてしまえ、これ者共。

仙公狸の骸を白州から庭へ引き出し、上から粗朶を積み、油をかけて火を放った。自ら承知の上とはいいながら、人間を恋したばかりに、あえなき狸の最後であった。

ところで、山と積んだ粗朶も焼け落ち、油も燃えてしまってから、灰掻きわけてみると、狸の肉も骨も共に灰となっている。だが灰の中に、なにかふにゃふにゃしたものが残っている。

奇っ怪に思って、一人の武士がそれを棒で掻き出し、眼を近よせて見ると、狸の肝らしい。庭下駄で蹴った。

すると、ふにゃふにゃぬるぬるした肝のなかから、妙なものが飛び出した。