Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だまされたむすめとちょうのはなし

だまされた娘とちょうの話

小川 未明

Lisez だまされた娘とちょうの話 (だまされたむすめとちょうのはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 4 555 caractères · 9 écrans

Aozora Bunko

「ひまなときは、いつでもここへきてお化粧をして、いいんですよ。」と、わざとらしく、お竹に、いいました。

お竹は、さもとがめられたように顔を赤くして、なんと返事をしていいかわからず、ただ、下を向きながら仕事をするばかりでした。

奥さまは、つづけて、いいました。

「前のねえやは、それは、顔もよかったし、気がきいて、役にたつ子でしたが、器量がご自慢なので、ひまさえあれば、鏡に向かって、ほお紅をつけたり、おしろいはけでたたいたりするので、なにもお嬢さんじゃなし、パンパンでもあるまいから、気の毒だけれど、いってもらったんですよ。」と、さも、おかしいことを話すように奥さまは、笑ったのでした。

あまり、その調子がくだけていて、自分に対する皮肉とはとれなかったので、お竹は、前にいた女中のことだけに、ついつりこまれて、

「そんなに、きれいな方なんですか。」と、奥さまの方を見て、たずねました。

しかし、奥さまのようすは、さっきの笑いとは似つかず、冷ややかでした。

「ええ、それは、顔がきれいなばかりでなく、お料理だって、なんでもできたんです。」と、そっけなく答えた、奥さまの言葉には、おまえのような、田舎出とちがうという、さげすみの意味があらわれていました。