Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だまされたむすめとちょうのはなし

だまされた娘とちょうの話

小川 未明

Lisez だまされた娘とちょうの話 (だまされたむすめとちょうのはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 4 555 caractères · 9 écrans

Aozora Bunko

「ねえ、おねえちゃん、なにを考えているの。なにかおもしろいお話を聞かしてくれない。」と、そばにねている少年は弱々しい声で、人なつこくいいました。

もう、長く入院しているので、少年はやせて、年よりも幼く見えるので、かの女には、いじらしかったのでした。

「坊ちゃん、さびしいの。」と、お竹は顔を寄せるようにして、聞きました。

「もう、おねえちゃんがいるから、ぼく、さびしくないよ。」と、少年は、さもはずかしそうにして答えたのです。

「私は、坊ちゃんが、よくおなおりなさるまで、どこへもいきませんよ。」

こういうと、少年は、脊椎カリエスで、とうてい助かる見込みがないと、回診の医者はいっていました。

同じ場所で、おとなにも気の毒な患者がいました。別に付き添いがいないので、不自由するのを見ると、お竹は、そんな人には、できるだけのしんせつをしたのでした。便所へつれていったり、また夜中にまくらの氷をとりかえてやったりしました。なかには、

「じょうぶなときとちがい、こんなからだになって、ひとさまから、やさしくしてもらいますと、ありがたくて、ほんとうに恩にきますよ。」と、手を合わさんばかりにするものもありました。