Classiques japonais avec furigana
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しゅんきんしょう
ちくま日本文学014 谷崎潤一郎
谷崎 潤一郎
Lisez ちくま日本文学014 谷崎潤一郎 (しゅんきんしょう) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 85 196 caractères · 169 écrans
気を出し妾の所は躾が厳しいので通っているそのくらいなら何で稽古に寄越しなさったのかと逆捻じ的の挨拶をしたすると親父も負けてはいず打つのも殴るのもよいが眼の見えぬお人のすることは危険だどこへどんな怪我をさせるかも知れぬ盲人は盲人らしく殊勝にせよと、出様によっては暴力にも訴えかねまじき気味合なので佐助が割って這入りようようその場を預かって帰した春琴は真っ青になって慄え上り沈黙してしまったが最後まで謝罪の言葉を吐かなかったこの父親が娘の器量を損ぜられた仕返しに春琴の容貌に悪戯を加えたという。しかし生え際と云っても額の真中か耳のうしろかどこかにちょっぴり痕が附いたぐらいを根に持って一生相好が変るほどの凄じい危害を与えたと云うのは我が子いとしさに取り上気せた親心にしても余り復讐が執拗に過ぎる第一相手は盲人であるから美貌を醜貌に変ぜしめても当人にはそれほど打撃にはならないもし春琴のみを目的とするなら他にもっと痛快な方法もあろう。察する所復讐者の意図は春琴を苦しめるに止まらず春琴以上に佐助を悲嘆せしめようとしたのではないかそれはまた結果において最も春琴を苦しめる