Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちゃん

ちゃん

山本 周五郎

Lisez ちゃん de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 377 caractères · 45 écrans

Aozora Bunko

と重吉は細い声で云って、ひょいと盃を上へあげた。なにか云うつもりだったらしい。それとも心の中で云ったのかもしれないが、その盃を膳の上に置くと、そこへごろっと横になった、「まだ眠いや」

「少したべて寝なさいな、すきっ腹のままじゃ毒ですよ」

「まあいいや、ひと眠りさしてくれ」

お直は文句を云いながら立ちあがった。

枕を持って来て当てがい、掻巻を掛けてくれた。重吉は考えようとしたのだ。すっかり醒めたようでもあり、宿酔が残っているようでもあり、頭はぼんやりしているし、ひどく胸が重かった。眼をさましているつもりでいて、つい眠りこみ、子供たちの声で眼をさましたが、掻巻を頭からかぶって、ずっと横になったままでいた。

灯がついて夕飯になったとき、良吉が父親を起こしに来た。重吉はなま返事をし、お芳が向うからなにか云った。すると良吉が、芳坊は黙ってな、と叱り、戻っていって食事を始めた。――重吉は考えに考えたあげく、すっかり心をきめていた。自分の決心がたしかであるかどうかも、繰り返し念を押してみたうえ、みんなの食事の終るのを待った。

「ちょっと、みんな待ってくれ」

食事が終ったとき、重吉は起きあがって、そこへ坐り直した、「そのままでいてくれ、おれはちょっと、みんなに」