Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちゃん
ちゃん
山本 周五郎
Lisez ちゃん de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 377 caractères · 45 écrans
、おらあ、どうしてもここにはいられねえんだ」
「そいつはいい考えだ」と云う声がした。
突然だったので、重吉もお直もとびあがりそうになって、振返った。六帖のそこに、良吉が立ってい、その向うにおつぎも亀吉も、お芳までも立っているのが見えた。
「そいつはいいぜ、ちゃん」と良吉は云った、「どうしてもいたくねえのならこのうちを出よう」
「良、なにを云うんだ」とお直が云った。
「けれどもね、ちゃん」と良吉は構わずに云った、「出てゆくんなら、ちゃん一人はやらねえ、おいらもいっしょにゆくぜ」
「あたいもいくさ」とお芳が云った。
「芳なんかだめだ」と亀吉が云った、「女はだめだ、いくのはおいらとあんちゃんだ、男だからな」
「みんないくのよ」とおつぎが云った、「放ればなれになるくらいなら、みんなでのたれ死にするほうがましだわ」そしておつぎは泣きだした、「そうだわね、かあちゃん、そのほうがいいわね」
「よし、相談はきまった」と良吉がいさんで云った、「これで文句はねえだろう、ちゃん、よかったら、支度をしようぜ」
「良、――」とお直が感情のあふれるような声で呼びかけた。
重吉は低くうなだれ、片方の腕で顔をおおった。