Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なつかしまれたひと
なつかしまれた人
小川 未明
Lisez なつかしまれた人 (なつかしまれたひと) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 5 245 caractères · 11 écrans
「おじいさんの生まれた国は、どこですか。」といって、聞いたものがあります。けれど、おじいさんは、答えずに、ただ遠い国だとばかりいっていました。
また、おじいさんには子供や、身頼りのものがいるかしらんと、そのことを聞いたものもあります。すると、おじいさんは、さびしく笑いながら、
「やはり、おまえさんくらいな、いいせがれがあるが……。」と、答えたのでした。
そんないいせがれがあるのに、どうして、こんないいおじいさんが旅へ出ているのだろう、なぜ親と子がいっしょに暮らすことができないのか……。おじいさんは、この年になって、自分の故郷を離れていたら、さびしかろうと思ったものもありました。
「おじいさんは、なぜこうして旅へなど出ているんですか。」と、若者の中の、一人は、その理由を知りたいと思って問いました。
おじいさんは、自分の身の上のことについては、なにを聞かれても、ただ笑顔を見せて、あまり語らなかったのであるが、
「自分の手足がきいて、働かれる間は、だれの世話にもなりたくないと思ってな……。子供たちのそばにいて働いたのでは、子供たちが、心配すると思って、それで旅へ出てきたのだ。