Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひやめしものがたり

ひやめし物語

山本 周五郎

Lisez ひやめし物語 (ひやめしものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 861 caractères · 31 écrans

Aozora Bunko

「それじゃあ厚顔ましいという意味ですか」

「言葉を解けばそうなるよ」

「すると逆なんだな、拾い物を届けたうえに金を取られて、先方はいい面の皮だ、こう云わなくちゃあいけないんだ、然しこれじゃあ変ですよ」

こんな話になると、柴山の家族はきりがない、母親までが加わって、つまらないことをいつまでも話し興ずるのだった。……それから中三日おいて、平松吉之助が来た、御内意で来たと云って麻裃を着けていた、さては書物のお召上げかと訊くと、「そうだ」と云う、然しただお召上げだけではなかった。「奥小姓にあげて正経閣出仕の仰せが下る、分家をするまで十人扶持ということだ」

「だって、なにをするんだ」

「書上をごらんになって驚いていらしった、これだけ集める鑑識を捨てて置くのは惜しい、文庫の購書取調べに使ってみよう、そう仰せになった」吉之助はそこで声を低くした、「この役目は百石以下ではない、分家をすれば屋敷も貰えるぞ」

大四郎はそのときなんの理由もなく、中井の叔父のことを思いだした。飲み代に染料用の草や薬草を作っていた、あの叔父のことを。

「献上を申付けられる書物はこれだけだ」吉之助は目録をそこへ披げてみせた、「骨折りとしてお手許から三十金下るそうだ、あまり嬉しくもないだろうが、まあ辛抱するんだな、書物は明日いっしょにお城へ持ってゆくことになっ