Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
びんのなかのせかい
びんの中の世界
小川 未明
Lisez びんの中の世界 (びんのなかのせかい) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 4 126 caractères · 9 écrans
「おばあさん、あのびんを僕におくれよ。」とねだった。
おばあさんは、なかなか正坊のいうことを聞かれなかった。
「あのびんは、昔から家にあるびんだから、おもちゃにして壊すといけない。」といわれた。
そう聞くと、正坊は、ますますそのびんが欲しくなりました。
昔、酒かなにかはいって、渡ってきたらしくもあれば、また、おじいさんが、船乗りをしていなさる時分、どこかで手にいれたものらしくも思われました。
ある日、正坊は、こっそりと、おばあさんに気づかれぬように、たなの上からびんを取り下ろして、外へ持って出ました。そして、びんの口に目を当て、太陽の方に向かって仰ぎました。すると、一人の男が、馬にまたがって、遠い地平線から駈けてくるのが見えます。正坊は、あわてて目を放して、向こうを見ると、どこにもそんな影らしいものはなかった。正坊は、このとき、そのびんを魔法のびんだと知ったのでした。そして、このことをおばあさんに話すと、
「ばか、なにをいう。」といって、おばあさんは取り上げられませんでした。
正坊は、亡くなられたおじいさんが、待っていられた使いというのは、このびんの中に見える馬に乗った男のことでないかと考えました。