Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふたりのおばさん

ふたりのおばさん

室生 犀星

Lisez ふたりのおばさん de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 4 817 caractères · 10 écrans

Aozora Bunko

」

おばさんとおじさんの間には、やはり、子どもというものがなかった。それだから、リョウヘイをかわいがっていたいわけではない、ただ、なんとなくリョウヘイが行きさえすれば、いやな顔も、また、特別に歓迎してくれたわけでもなかった。おじさんはたまに、ついでのある時にはワラのクツを作ってくれた。雪の道を歩くときには、ワラグツはあたたかくてぽかぽかしているからだった。

おじさんは年じゅう板きれをけずっていた。どんな小さい板きれでも、大切にしまっていて、家の中はテンジョウにも、タナにも、隅のほうにも、床の上にも、家の入り口まで板のタバや板きれが立てかけてあった。あんなにたくさんの板きれをためておいて、いったい、どうする気だろうとリョウヘイは考えていたが、おじさんは仕事さい中に小さい板きれがいるときがあると、小さい板きれを積んである中から、さがしだしていた。どんな板きれでもちゃんと覚えているのが、リョウヘイにはめずらしい気がした。ちょうど、リョウヘイが小さいよごれた本でも、本という名のついたものを大切にするようなものではないかと、おじさんの板きれのことをくらべて見ていた。