Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆだんたいてき

ゆだん大敵

山本 周五郎

Lisez ゆだん大敵 (ゆだんたいてき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 664 caractères · 41 écrans

Aozora Bunko

忠辰が小野次郎右衛門についてまなんだので、久之助には柳生を選んだのである。これを忠辰に推挙したのは原田義平太であった。

……柳生家はそのとき対馬守宗在の代だった。宗在は飛騨守宗冬の二男で、長男宗春が世を早めたため家督を継いだが、かれ自身もあまり健康には恵まれなかったようだ。しかし父祖同様、将軍家宣に刀法を教授するほどだから、その道に達していたことは記すまでもないと思う。

……忠辰から特に頼まれてもいたし、自分の眼にもなかなか非凡な人がらにみえるので、宗在はそれとなく久之助のようすに注意を怠らなかったけれども、日が経つにつれて、非凡とみた自分の眼が疑わしくなってきた。入門して一年というものは、自ら求めて拭き掃除をしたり、厨へおりて薪を割り、釜の下を焚き、水を汲むなどということばかりやった、二年めにはときおり道場へ出るようになったが、片隅に坐って他の人々の稽古を見るばかりで、自分ではいっかな木剣を執ろうとしない。

「……こちらへ出て稽古をしないか」という者があっても、

「……いやまだ迚も」

と答えるだけで立とうとしなかった、いちどならず宗在が促しても、やはりおなじように辞退するばかりだった。