Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わがまま

わがまま

伊藤 野枝

Lisez わがまま de 伊藤 野枝 (いとうのえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 570 caractères · 18 écrans

Aozora Bunko

登志子自身に比べてもずっと幼稚なものにしか思えなかった。登志子にはまき子の考えたりしたりすることが見ていられないほど焦れったかった。朝夕同じ室にいて、同じ学校の同じクラスの同じ机の前に坐っていて、まき子のやることを一つ残らず見ている登志子はこれが自分よりも二つ年上の従姉といわれる人かと情ない気がした。そしては、心の中でまき子を軽蔑しきっているのだ。従姉ばかりではなくその父――登志子のためには叔父――をも彼女は少なからず軽蔑していた。彼女ははやくから叔父や叔母の自分とまき子に対する仕打ちを批評的な眼で眺めていた。彼女の慧い眼は、叔父のまき子に対する本能的なほとんど盲目的に近い愛と、登志子に対して厳格な監督者である威厳を示そうとするその二つのものが、登志子の目には始終極端にそぐわぬものになって極めて不自然に滑稽に見えた。彼女はひとりでその叔父の真面目くさった、道学者めいた事を口にするのを見ては心の中で嘲笑っていた。叔父や叔母のいう事に一としてそれらしい権威を含んだものはなかった。彼女には馬鹿にしきった人にいろいろな事を話したり聞いたりする勇気はなかった。