Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

アンドロギュノスのちすじ

アンドロギュノスの裔

渡辺 温

Lisez アンドロギュノスの裔 (アンドロギュノスのちすじ) de 渡辺 温 (わたなべおん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 168 caractères · 267 écrans

Aozora Bunko

恋慕の情を覚えそめていた――と云うだけの話だから、その少女の方ではどんな風に感じていたのかも判らない。甚だもの果無い恋愛である。井深君自身もそう思った。が、井深君の気質にしてみれば、そして又別の恋も知らずに三十歳もの年を重ねてしまった身にして見れば、それ程のもの果無い恋の方がいっそ心に叶っていたのではあるまいか……。

井深君は、自分のひきずっているステッキが甃石にカラカラ、カラカラと鳴る音ばかりではもの足りない気がした。そこで、あらためて前後左右を見返して、人影のないのを確めると、さて――(何しろ春の黄昏で、月がさしていたことだし……)と心の裡に言いわけをして、その少女が好んで唄っている「汝が像」と云うハイネの詩にシューバアトが曲をつけた歌を口笛で吹いてみた。

Ich stand in dunkeln Tr※(ダイエレシス付きA小文字)ummen und

starrt, ihr Bildness an,

Und das gelibte Antlitz

hoimlich zu leben begann.

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