Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
アンドロギュノスのちすじ
アンドロギュノスの裔
渡辺 温
Lisez アンドロギュノスの裔 (アンドロギュノスのちすじ) de 渡辺 温 (わたなべおん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 168 caractères · 267 écrans
ある夜のこと、もうじき噎っぽい朝に近かったのですが、イワンの兄は、遊園地の裏の青い瓦斯灯の下に、夜通し夜露に濡れながら立っていた娘を見つけました。娘は、けばけばしい色の新しい靴下を穿いて、それを使い古したリボンで結いて留めていましたが、娘は孤し児で暮しに困ったため、その晩はじめてそんな処に立ったのでした。それだから、娘の姿は野菊の花のように哀れで清らかでした。イワンの兄が娘のその風情に惹きつけられたのは無理もない次第だったのです。
『僕のお嫁さんにならないか?』とイワンの兄は娘に云い寄りました。
『あなた、あたしを愛して下さるの?』娘は薔薇色の紅が褪せてしまった唇をやっと開いてそう訊きました。
『勿論さ。誓ってもいいよ。』
『あたし、それじゃ、あなたのお嫁さんにして頂くわ。』
『明日の晩、結婚式をあげよう。』
そこでイワンの兄はその孤し児の娘を連れて家に帰りました。
4
イワンの兄はふとした拍子で、美しい花嫁を迎えることが出来たから、一方ならず嬉しく思いました。
『イワンや、目をさましなさい。こんな気分のいい朝に寝坊をするなんて不幸の骨頂だよ。早く起きて、そして窓の外を見てごらん。