Classiques japonais avec furigana
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インドラのあみ
インドラの網
Lisez インドラの網 (インドラのあみ) de Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 369 caractères · 49 écrans
走ったりまた停ったりまるで夢中で進みました。
みんなはかわるがわるいろいろなことをアラムハラドにたずねました。アラムハラドは時々はまだ一つの答をしないうちにも一つの返事をしなければなりませんでした。
セララバアドは小さな革の水入れを肩からつるして首を垂れてみんなの問やアラムハラドの答をききながらいちばんあとから少し笑ってついて来ました。
林はだんだん深くなりかしの木やくすの木や空も見えないようでした。
そのときサマシャードという小さな子が一本の高いなつめの木を見つけて叫びました。
「なつめの木だぞ。なつめの木だ。とれないかなあ。」
みんなもアラムハラドも一度にその高い梢を見上げました。アラムハラドは云いました。
「あの木は高くてとどかない。私どもはその実をとることができないのだ。けれどもおまえたちは名高いヴェーッサンタラ大王のはなしを知っているだろう。ヴェーッサンタラ大王は檀波羅蜜の行と云ってほしいと云われるものは何でもやった。宝石でも着物でも喰べ物でもそのほか家でもけらいでも何でもみんな乞われるままに施された。そしておしまいとうとう国の宝の白い象をもお与えなされたのだ。