Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ガラマサどん

ガラマサどん

佐々木 邦

Lisez ガラマサどん de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 99 079 caractères · 202 écrans

Aozora Bunko

しかし物は考えようさ。禍を転じて福にするように心掛けなければいけない。毎晩拝聴を仰せつかりながら、今こそ迷惑しているけれど、将来は必ず人に迷惑をかけるくらいの身分になりたいと発心した」

「はゝあ」

「当時、我輩が詩を吟じたところで誰も迷惑しない。何となれば、『やかましい! 黙れ』の一喝で問題が片付く。しかし相応の地位になると否応なく聴かせる。声の遊芸を聴かせるか聴かされるかで人物が定ると考えた」

「これは驚きました」

「演説にしても然うだろう? 聴かせる方が聴かされる方よりも大抵の場合豪い」

「はあ」

「物事の逆を行くことが時には必要だよ。若し当時義太夫が厭だ/\と思っていたら、我輩は恐らく今日がなかったろう。今に見ろと思って聴いていたから、勤まったし、好きにもなった。今ではあの弁護士に感謝している。尤ももう疾うに死んでしまったけれど」

「好い御教訓です」

「その後数年で何うやらコーヒ湯の飲める身分になったが、未だ/\義太夫を語るには遠い。単に好きで彼方此方聴いて歩く丈けだった。それが二十年も続いたろうね。実に一朝一夕じゃない」

「会社へお入りになってから、お始めでしたか?」