Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ガラマサどん

ガラマサどん

佐々木 邦

Lisez ガラマサどん de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 99 079 caractères · 202 écrans

Aozora Bunko

それに人間が出来ているから精神で読む。変則英語も馬鹿にならない。

「松本君」

「はあ、私も好い学問を致しました」

と松本さんは慌てたが、社長は小言ではなかった。

「この喉の乾いたのがコロンバスの生涯の一大転機、いや、人類文明史の一大転機だったと考えられないことはあるまい?」

「はあ」

「しかし後から見てこそ転機だけれど、お寺の門へ入る時には御本人然うとも気がつかなかったに相違ない。妙なものさ。自ら招いても来なかった転機に偶然行き当った」

「はゝあ」

「天機洩らすべからず」

「はあ」

「洒落だよ」

「はゝあ。ハッハヽヽ」

と私達は呑み込みが悪い。

「さて、『我が一生の大転機』はと考えて見るに、二十三の夏、京橋の共同便所で小用を足したのが正にそれだと思われる」

「はゝあ」

「コロンバスとは反対だったよ」

「ハッハヽヽ」

「その折、手洗の傍に袱紗包が落ちていた。拾って見ると、内が紙入のようだったから、交番へ届けたら、『一寸来い』と警察へ引っ張られた」

「何うしたんでしょう?」

と私が主としてお相手を勤める。

「馬鹿な話さ。その頃あの界隈を荒していた掻っ払いに我輩の人相が似ていたんだ」

「ハッハヽヽ」