Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ジイドとそのソヴェトりょこうき

ジイドとそのソヴェト旅行記

宮本 百合子

Lisez ジイドとそのソヴェト旅行記 (ジイドとそのソヴェトりょこうき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 615 caractères · 19 écrans

Aozora Bunko

ジイドが、長い前置と著しい精神の緊張とをもって輝やかしいソヴェトに見のがすべからざる誤謬と観察したのは、主として、社会生活に現れている「異常な画一」「非個性化」民衆はそこに偽善があろうなどとは夢にも思わない程それに馴らされている「画一主義」「プラウダ紙によって彼等が知り、考え、信じるにふさわしいことを教えられ」たままでいるために生じていると観察された幸福の可能性についてである。ジイドは、ソヴェトの民衆が世界のどこの国の民衆より幸福なのは、比較というものを奪って、幸福だと信じこませられているからである、と観た。彼等の幸福は、希望と信頼と無智とによってつくられている。批評精神は殆ど完全に喪失している。かかる精神状態は、文化を危険に導くものであると、ジイドは自身の結論の上に身構えて声を大にしているのである。

『プラウダ』の社説という文章は、ジイドのこういう観察と結論とを、簡明に且つ猛烈に評している。九月初めにはソヴェト同盟にたいする無条件の歓喜に浸っていた彼が、十月には既に中傷している。使徒パウロからユダヤ人サウルへの拙劣な転身をした。驚くほど破廉恥な諸矛盾をその本の中にさらけ出している。