Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

トムきちとほうせき

トム吉と宝石

小川 未明

Lisez トム吉と宝石 (トムきちとほうせき) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 254 caractères · 9 écrans

Aozora Bunko

彼は、途中で、自分と同じ年ごろの男と道づれになりました。砂漠を越しての、長い、長い、旅でありますから、二人は、いつしか打ちとけて親しくなり、たがいの身の上などを話し合うようになりました。この若者も、これから、なにかしら仕事をして、成功しようという希望を抱いていました。

青い草もない、単調な砂漠の中を歩いてゆくときでも、二人の話はよく合って、べつに退屈を感ずるということがなかったのです。また、烈しい太陽の光に照らされて、なんでも黄色く見えるような日でも、二人が語り合っているときは、心の中に涼しい風が吹いたのであります。

ある日のことでした。二人が、並んで道を歩いていると、ふいに、若者は立ち止まって、つまさきで砂をかき、砂の中から、なにか小さい石ころのようなものを拾いあげました。

「こんなものを見つけたが、なんだろう?」

と、若者は、それを手の上にころがして、ながめていました。青みがかった、虫の形をした石です。その石に光るものが彫り込んであって、端のところに、糸の通りそうな小さな穴があいていました。

「きっと、ここを通った人が落としたものだろうが、なににしたものかな。