Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ネオンよこちょうさつじんじけん
ネオン横丁殺人事件
海野 十三
Lisez ネオン横丁殺人事件 (ネオンよこちょうさつじんじけん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 095 caractères · 26 écrans
高い屋上では、この伸縮がことに著しいのです。犯人一平は、これに目をつけたのでした。二つの銅の接点は屋内に入ってピストルの引金のところと電灯線に繋っていました。昼間はこの接点がかなり離れていますが、夜間となり暁となると壁体の方が硝子管よりグンと縮んでくるために接点の距離はずっと近づきます。しかし普通の寒さでこの接点がまだ接触するほどまでになりませんが、あの事件のあった夜のように、猛烈な寒気が襲ってくると、壁体は著しく伸縮し、壁体とネオン・サインの硝子管とにとりつけて置いた二つの銅の接点が遂に火花を出して接触するのです。接触すると、その接点を通じ始めて電灯線からピストルのところへ電流が流れて引金をグッと引張ることになるから、そこでピストルがドカンと発射される順序になるんです。この仕掛けは、あのように箆棒に寒い暁近くでもなければ、普通の日の昼間はもちろん夜見ても、二つの接点が離れているからそれだけでは鳥渡なんのことやら、怪しまれずに済む筈なんです。あの犯行のあった日は大変寒い日で、その夜の明け方ちかく気温が急降することが別ったので、その夜はきっと、兼ねてカフェ・アルゴンの屋根裏から大将虫尾兵作の頭を狙わせてあるピストルがズドンと発射するだろうと見当をつけて、殊更宵のうちから上野くんだりへ出掛け、酒の酔いにかこつけ