Classiques japonais avec furigana
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ピストルのつかいかた
ピストルの使い方
泉 鏡花
Lisez ピストルの使い方 (ピストルのつかいかた) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 39 100 caractères · 78 écrans
これが通訳で。……早い処……切に志を陳べたんだ。けれども、笑ってばかりいて、てんで受付けません。また土耳古人のこういう半狂気に対する笑い方といったら、一種特別不思議でね、第一大な鼻の鼻筋の、笑皺というものが、何とも言えない。五百羅漢の中にも似たらしい形はない。象の小父さんが、嚔をしたようで、えぐいよ。
鼻で巻いて、投出されて、怪飛んでその夜は帰った。……しかし、気心の知れた丑の時参詣でさえ、牛の背を跨ぎ、毒蛇の顎を潜らなければならないと云うんです。翌晩また跪いた。が、今度は、おなじ象の鼻で、反対に、背向に刎ねられたんだね、土耳古人は向うむきになって、どしどし楽屋を出ちまったよ。刎ねられ方は簡単だけれど、今度は昨夜より落胆した。――実はうっかり言うまいと思ったけれど、そうもしたらばと、よもやに引かされ、その拳銃の極意を授けられたい、狙う目的と、その趣意を、父の無念ばらしの復讐のために銅像の目を狙うことを打明けたんだから――だ。が、何にもならない。
興行は五日間――皆通った。……もう三度めからは会ってもくれない、寄附けません。しかも、打方を見るだけでも、いくらか門前の小僧だ、と思って、目も離さずに見たんだが、この目の色は、外国人が見ても、輪を掛けて違っていたに相違ない、少々血迷ってる形です。