Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

Lisez フレップ・トリップ de 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 698 caractères · 293 écrans

Aozora Bunko

私は涙が流れかけた、双眼鏡の下からだ。

「や、日の丸だ、おい。」

島の最高部、柱が天を摩して一本、日章旗だ。日本だ、日本だ。

「膃肭獣は見えないかね。君。みんな騒いでるがね。」

「待ちたまえ、や、赤い家が見える。」

「見えてるよ、さっきから。監視人の小舎なんだろうが、膃肭獣がいねえ。」

「膃肭獣は向うっ側にいるそうです。」と誰やらが前から振り返った。

「なるほど、変だと思った。」

「いる、いる、ほら、あれがそうらしい。」

黒い点々々、

右の砂浜の尖端、

あ、ざんざら波、

一面の反射光。

銀、銀、銀、銀、

天気晴朗なれども浪高し。

ところで、白い帽子の白詰め襟の老ボーイ、食堂の入口に現れるなり、燦爛と、さて悲しげに笑ったが、左に銅鑼、右に撥、じゃん、じゃららん、らんらんらんらん。

「一杯やるか、麦酒でも。」

「祝杯、よかろう。」

――麦酒、正宗、サンドウィッチ、サイダァ、牛乳、餡パン、マッチ、新聞、――

あ、坊やの声だ。隆太郎、隆太郎。

第三光景

赤塗りの羽目板の家はたしかに監視人の小舎であった。

ほんの掌ほどの畠、刺身のつまほどの菜っ葉。

塩漬肉の貯蔵庫、

撲殺人の粗末な宿所、その外の砂地に散乱した白い獣骨、鬱金色の岩菊。