Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

Lisez フレップ・トリップ de 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 698 caractères · 293 écrans

Aozora Bunko

「おやおや。」と私は思った。だが、いつのまにかぐっすりと眠入ってしまったものらしい。夜が明けると、早くから飛び起きて、すぐにメリヤスの襯衣に浴衣で、ドアを押して見たが、颯と来る雨霧に慌てて首をすっ込ますと、早速にレインコートを引っかぶってしまった。

「なるほど、樺太は寒いな。」と。

オートミルとフライエッグスと一、二杯の珈琲。どうにも洋式の朝飯は日本人にはしっくりゆかないものらしい。そこで、その朝は船室に籠りきりで、番茶に梅干で温まると、ないしょで味噌汁に飯をあつらえた。酒の翌朝はどうしても味噌汁に限るのだ。白い飯からはほかほかと湯気が立つ。

「どうにもこれがいい。」

「うむ。やっぱりな。」

私と庄亮とは、自分たちの談話室のソファに凭りかかって、それこそ水入らずで、また沢庵をかりかり噛んだ。

「咽喉はどうだね。」

「まだどうもいけない。妙にそのお、ここが痛んでね。」と反対にぼんの凹を片手で叩いて見せた。

「湿布でもするといいんだがな。」

「いや、僕には按摩がいちばん利くんだがね。」

「あのアスピリンはどうだ。」

「やあ、あれも君のをもう半分もいただいたんだがね。熱は下ったようだが、腹の工合がどうもよくない。