Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

プウルのかたわらで

プウルの傍で

中島 敦

Lisez プウルの傍で (プウルのかたわらで) de Nakajima Atsushi (中島 敦) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 843 caractères · 34 écrans

Aozora Bunko

が、やがて、その女の大阪弁を、また、若く作っているために、なおさら目立つ、その容貌の醜くさを烈しく憎みはじめた。そして、彼の父が、彼なぞにはついぞ見せたこともない笑顔をその新しい母に向って見せることのために、彼は同じく、その父をも蔑み憎んだ。その頃五つ位になっていた腹異いの妹に対しては、彼自身に似た、彼女の醜い顔立の故に、之を憎んでいた。最後に、彼は、彼自身を――その醜い容貌を――最も憎み嫌った。近眼でショボショボして、つぶれそうな眼や、低くて、さきの方ばかり申しわけのように上を向いている小さな鼻や、鼻より突出している大きな口や、黄色い大きな乱杭歯や、それらの一つ一つを、彼は毎日鏡を見ながら呪った。それに、その青黒いがさがさした顔には到る処に面皰が吹出していた。時々、腹を立てた彼は、まだ若い面皰を無理につぶして血膿を出させたりした。

ある朝、父が、新しい母のこしらえたおみおつけを賞めるのを聞いて、三造は顔色を変えた。今まで、父はおみおつけなどを少しも好まなかったことを三造は良く知っていた。彼は自分が恥ずかしい目に逢ったように感じて、急に箸をおくと、お茶も飲まないで、鞄をさげて、外へ飛出した。