Classiques japonais avec furigana
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プロレタリアぶんがくにおけるこくさいてきしゅだいについて
プロレタリア文学における国際的主題について
宮本 百合子
Lisez プロレタリア文学における国際的主題について (プロレタリアぶんがくにおけるこくさいてきしゅだいについて) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 199 caractères · 15 écrans
小説に橋本英吉の「市街戦」、村山知義の短篇小説、報告的旅行記として勝本清一郎の「赤色戦線をゆく」、中條百合子のソヴェト同盟に関する種々の報告と作品。藤森成吉の「転換時代」は、主題に対して、一層の拡大を予告している。
これまでの国際的主題を扱ったプロレタリア作品は大抵中国又はドイツ、ソヴェト同盟各一国を中心として国際的に観察していたところが「転換時代」で、作者は地図入りの前書中に云っている。「ヤング案のドイツと五ケ年計画のロシアと恐慌日本とソヴェト支那と朝鮮等を背景に、戦後世界資本主義の第三期、大恐慌、大建設、対立激化、ファッショ化、革命力の昂揚などを描破しようと企てた。」
――新世界の黎明として今日の世界を描こうと予告されているのだ。
四
一遍でも外国へ行った作家は、こういう思い出を持っていはしないだろうか。
外国暮しの或る日、激しく全世界の動きというものを身辺に感じ、何か立ちどころに、世界を掌握したような国際小説が書けそうな、少くとも書いて見たい衝動を感じたことがありはしないか。ブルジョア作家でも恐らくそうだろう。まして確然とした世界観をもつプロレタリア作家が、遠く島国日本の客観情勢を展望し、中国の新興力を鳥瞰図的に把握し、しかもソヴェト同盟における大建設の地響きを足に感じながら目前