Classiques japonais avec furigana
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ペスときょうだい
ペスときょうだい
小川 未明
Lisez ペスときょうだい de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 272 caractères · 7 écrans
また弟は、炉に松葉をくべたり鉄びんをかけたりして、夕飯のしたくをしていました。お母さんがかぜをひいてねていられたので、いいつけられた用事をしているのでした。
北風の吹くたびにかさこそと、まどの外では木の葉のとぶけはいがしました。
そのとき、力のこもるちょうしで、ドント、ドント、ドント、ナミノリコエテ……と、兄がはたらきながら、出船の歌をうたっているのが聞こえました。
そのうちに、だんだんとあたりが暗くなりました。
「秀ちゃん、まだご飯にならない。」と兄が外から声をかけました。
「いま、お母さんにあげたところだ。」
「ちらちら雪がふってきたよ。」
「えっ、雪が。」と、弟はこう聞くと、すぐに戸口までとびでました。灰色の空をあおぐと、やわらかな白いものがおちて、つめたく顔にあたりました。
「ごらん、あちらの山も森も、みんなはやまっ白になったから。」と、兄はせわしそうにたきぎを勝手もとへはこびながら、いいました。やがて仕事がおわって、兄は流しで手をあらっていると、土間のかたすみで、ペスが、弟のあたえた飯を食べているのが目に入りました。
「どこもわるくないのに、ずるいやつだ。