Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

マクシム・ゴーリキイのでんき

マクシム・ゴーリキイの伝記

宮本 百合子

Lisez マクシム・ゴーリキイの伝記 (マクシム・ゴーリキイのでんき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 60 543 caractères · 120 écrans

Aozora Bunko

舳先に歩哨の銃剣が燭火のように光っている。艀舟の中は静寂で月の光が豊かに濯いでいる。ゴーリキイは、昼間の疲れと景色の美しさに恍惚としつつ思うのであった。「善良な人間になりたい。沢山の人々にとって大切な人間になりたい――。」『タラス・ブーリバ』を読み、『アイ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ンホー』をよみ『捨児トム・ジョーンズの物語』を読み、知らず知らずの間に読み馴れて、ゴーリキイには今や本を読むことが何よりの楽しみになって来た、「本に物語られてあることは気持よい程生活とかけ離れていた。」ところで毎日の実際の生活といえば、それは益々辛くなって行くばかりである。

汽船では働いている仲間が、精神を痺らす奴隷的な労働と泥酔との暇に、仲間同士性悪な悪戯をしかけるばかりでなく、袋を背負い、背中を曲げ、十字を切りながら乗りこんで来る船客たちも、十二歳のゴーリキイの心に一種名状し難い侮蔑的な重苦しい感じで圧えつけ、夜眠っても忘れることの出来ない深い憂鬱をひろげた。船のどっかで喧嘩が始ったとなると、船客たちは忽ちそのまわりに集った。そして口笛を吹いたり、嗾しかけたり。