Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

マクシム・ゴーリキイのはってんのとくしつ

マクシム・ゴーリキイの発展の特質

宮本 百合子

Lisez マクシム・ゴーリキイの発展の特質 (マクシム・ゴーリキイのはってんのとくしつ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 694 caractères · 33 écrans

Aozora Bunko

「ふむ、そりゃ兄弟、そうじゃないよ、そりゃお前が自分で思いついたのさ。」或は、二つの優しい打撃で「嘘つけ兄弟!」そして、ゴーリキイの話の中に織り交る、すべての余計な不信実なものを切り去るのであった。又この「結構さん」は、極くありふれた云い方で、しかも野蛮な環境の中で暮している幼いゴーリキイの智慧の芽生えを刺戟するようなことを云った。例えば、彼は云う。

「あらゆるものを取ることが出来なくちゃならない――分るかい? それは非常にむずかしいことだ、取ることが出来るということは……」

字もまだ書くことを知らない小僧であるゴーリキイには何も分らなかった。しかし、そういう言葉は心の中に残っていて、何か特別な心持で繰りかえし思い出された。何故なら、この簡単な「結構さん」の言葉の中には彼に忘られない秘密があった。石っころだの、パンのかたまりだの、茶碗、鍋だのをとるだけのことであるならば、何も「結構さん」のむずかしがる特別な意味はある筈はないのだから。

祖父の家の中庭の隅に、誰にも見捨てられた苦蓬の茂った穴がある。小さいゴーリキイは「結構さん」と並んでその穴に腰かけている。