Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

マダムさだやっこ

マダム貞奴

長谷川 時雨

Lisez マダム貞奴 (マダムさだやっこ) de 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 26 999 caractères · 53 écrans

Aozora Bunko

交ぜてするという事が、世間の好奇心を誘って評判されていた。わたしはその頃ぽつぽつと新聞紙や、『歌舞伎新報』などをそっと読みふけっていたので、耳から聞く噂ばかりでなく、目からもそれらの知識がすこしはあった。それに父は自由党員に知己も多かったので、種々話をしているときもあった。川上の他に、藤沢浅二郎は新聞記者だとか、福井は『東西新聞』にいたがとか、壮士芝居の人物を月旦していることもあった。見物をたのまれて母なども行ったらしかった。とはいえ、興味をもっても直に忘れがちな子供のおりのことで、川上音二郎が薩摩ガスリの着物に棒縞の小倉袴で、赤い陣羽織を着て日の丸の扇を持ち、白鉢巻をして、オッペケ節を唄わなかったならば、さほど分明と覚えていなかったかも知れない。

しかし子供ごころに、オッペケペッポの川上はさほど傑い人だと思っていなかった。それよりも芳町の奴の方が遥かに――芸妓でも抱え車のある――傑い女だと思っていた。なんで、川上のおかみさんになぞなるのだろうと、漠然とそんなふうに思ったこともあった。その後、川上座の建築が三崎町へ出来るまで、奴の名には遠ざかっていた。