Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

せんきゅうひゃくさんじゅうにねんのはる

一九三二年の春

宮本 百合子

Lisez 一九三二年の春 (せんきゅうひゃくさんじゅうにねんのはる) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 942 caractères · 44 écrans

Aozora Bunko

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雪は午後になっても降りつづけている。I君が、自転車でもう一遍サークル員のところを動員にまわると云って出かけた。I君は二十歳ばかりの青年だが、岩波書店のストライキで首切られ、下諏訪へかえって来てから○○君と一緒にサークルの仕事を積極的にやっているのだ。ふと○○君が、

「あなた、平田良衛君を知っていますか?」

と私にきいた。

「知っています。……どうしたの?」

「つかまりましたね」

「ほんと? いつ?」

「知らないんですか、きのうの新聞に出ていましたよ。小川君、野村さんという人、窪川鶴次郎もやられた」

「その新聞ありますか、あったら見せて下さいな」

わたしは三月二十八日の黎明に東京を立って塩尻へ来た。その日の新聞は見落しているのであった。女中が持って来た東京朝日新聞を見ると、三段ぬきの見出しで、プロレタリア科学研究所の山田勝次郎、平田良衛、野村二郎、寺島一夫、河野重弘等の同志たちが検挙されたこと、同時に、日本プロレタリア文化連盟書記長小川信一の家で書記窪川鶴次郎、出版所長壺井繁治がやられたことが報道されている。文化連盟の正体暴露という風に、日本共産党と結びつけ、正式の党員であることを承認したとか煽情的に書かれている。