Classiques japonais avec furigana
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いちえんぼんりゅうこうのがいどくとそのりめんだん
一円本流行の害毒と其裏面談
宮武 外骨
Lisez 一円本流行の害毒と其裏面談 (いちえんぼんりゅうこうのがいどくとそのりめんだん) de 宮武 外骨 (みやたけがいこつ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 916 caractères · 44 écrans
のですが、夜店出しは勿論、各地方の本屋が買わない、そこで六十銭を五十銭に下げ、三十銭を二十五銭に下げましたが、それでも売れない、昨今は原価に足りない三十五銭、十八銭という損をした安値をいっても買人なしです、在外邦人へ向ければ売れるだろうと思って、米国に荷出をして居る名古屋の何某へ見本を送りましたが、在外邦人も内地と同じく、円本予約の破約者が続出で、取次店が困って居る際だから、安価の残本だといっても、送り付けはダメです、なにしろ米国では一円本を送費かけて一円四十銭位に売らねばならないのですが、ゾッキの残本でも向うへ送れば一冊一円位に売らねばならず、出稼人は多くても、購買力のない文盲者ばかりが残って居るので、迚も売れませぬと云う返事です、此円本のゾッキは実にアテ外れでありました、これに懲り/\して、今後円本のゾッキ買は断じてやらないつもりです、三万円の内、少しばかり売っただけで、全くの背負込みをドーすればよいかと、頭脳を痛めていますが、妙薬更になしです」云々
という聴くも気の毒の悲哀談、次は乙のゾッキ屋主人
「ワタクシ方は、一円本の残本十七万冊を一冊十二銭の割で二万円余に買取りました、トコロが、一から四までの揃いとか、一から六までの揃いとか云う