Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いっすんぼうし

一寸法師

江戸川 乱歩

Lisez 一寸法師 (いっすんぼうし) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 96 475 caractères · 194 écrans

Aozora Bunko

彼は歯ぎしりをかんで狂喜しているのだ。

こもは余りのことに返事も出来ないのか、暫く何の声も聞えなかった。

「てめえ、いいやしめえな。もしいおうもんなら、こんだ、てめえがあの通りの目に逢うんだぞ、いいか」

うつろの中から又しても気味の悪い笑い声だった。

「とんでもねえ、お前とおれの仲じゃあねえか。口が腐ってもいうもんじゃあねえ。それに、いつも兄貴にゃあ、厄介をかけてるんだからな」

「だろうな。そうなくちゃならねえ。おらあな、定公、自分でも分ってる。因果な身体に生れついたひがみで気狂いになっているんだ。こう、世間の満足な奴らがにくくてたまらねえんだ。奴らあ、おれに取っちゃ敵も同然なんだ。お前だからいうんだぜ。たれも聞いてるものはねえ。おれはこれからまだまだ悪事を働くつもりだ。運が悪くてふんづかまるまでは、おれの力で出来るだけのことはやっつけるんだ」

押し殺した声が、歯ぎしりと共に高まって、うつろの中に物すごく響いた。

そして又暫く沈黙が続いた。

「オオ、兄貴、半鐘だぜ。やっつけたな」

耳を澄せば遙に鐘の声が聞えた。

「定公、だれもいめえな」

「大丈夫だ」

それを聞くと悪魔は始めて、うつろの中からのっそりと姿を現した。