Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いっすんぼうし

一寸法師

江戸川 乱歩

Lisez 一寸法師 (いっすんぼうし) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 96 475 caractères · 194 écrans

Aozora Bunko

たった一つ五燭の街燈が、倒れた石碑などを照していた。そこを頭でっかちの怪物が、ヒョコヒョコと急いでいる有様は、何だか本当らしくなかった。今夜の出来事は最初から夢の様な気がした。今にもたれかが「オイ、紋三さん、紋三さん」といって揺り起してくれるのではないかと思われた。

一寸法師は尾行者を意識しているのかどうか、長い間一度もうしろを見なかった。しかし、紋三の方では十分用心して、相手が一つの曲り角を曲るまでは、姿を現さない様にして、軒下から軒下を伝って行った。

墓地の所を一曲りすると小さな寺の門に出た。一寸法師はそこで一寸うしろを振返って、だれもいないのを確めると、ギイと潜り戸を開けて、門の中に姿を消した。紋三は隠れ場所から出て、大急ぎで門の前まで来た。そして、暫く様子をうかがってから、ソッと潜り戸を押して見たが、内部からかんぬきをかけたと見え、小揺ぎもしなかった。潜り戸のしまりがしてなかったところを見ると、一寸法師はこの寺の中に住んでいるのかも知れない。だが必ずそうとは極まらぬ。そういう内にも彼奴は、裏の墓地の方から逃げだしているかも知れないのだ。

紋三は大急ぎで、元の道を引返し、杉垣の破れから寺の裏手をのぞいて見た。