Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いっせんどうか
一銭銅貨
小川 未明
Lisez 一銭銅貨 (いっせんどうか) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 098 caractères · 5 écrans
大事に取り扱われればうれしいし、粗末にとりあつかわれればいい気持ちはいたしません。ひとつ身にしみて、忘れられないお話をいたしましょうか。」と、一銭銅貨が、いいました。
「ああ、きかして、おくれ。」と、英ちゃんは、答えました。
まだ、早い春の寒い夜のことでありました。その晩も、だんだんふけて、もう街は戸をしめて、電車に乗っている人も少なかったのです。
ゴウ、ガタン、ゴウ、ガタンといって、電車は走っていました。ある停留所で、ちょっととまるとみすぼらしい、腰の曲がったおじいさんが、つえをついて、電車にのりました。
「このおじいさんは、こんなふうをして、いま時分どこへいくのだろう。」と、乗っていた人たちは心のうちで思ったのです。
が、おじいさんが、腰をかけるのを見てから、車掌さんは、チン、チンとベルを鳴らしました。そして、おじいさんの前へきて、
「おじいさん、どこまでですか。」と、切符を切ろうとしました。
おじいさんは、がまぐちを振って、ありたけの銭を車掌にやりました。車掌は、よくかんじょうしてみました。
「おじいさん、一銭足りませんよ。」といいました。
「私は、あると思ったが、まけてはくださるまいのう。